【レポート】 7月の番町寄席

2015年7月12日

 奇数月におおくりしている番町寄席。
毎年7月となりますと梅雨の雨でみなさんが来れないのでは…暑さで来れないのでは…?と心配するのですが、驚く程に大勢の来場者をお迎えすることができました。ありがとうございました。

 折しも日本の南に3つの台風が発生。北上に伴い関東にも影響が出るのでは?と懸念されていましたが、さすが!!台風も避けて通る若手落語家3人、”盛夏に鰻のぼり”のタイトル通り勢いがあります^^

◎下記写真は全てクリックで拡大表示されます。

img20150710yose05  さて、そんな勢いのある3人のトップバッターを飾ったのは、春雨や雷太さん。「番町寄席」では、もうお馴染みとなりました。とてもお世話になっている落語家さんです。

今回の演目は古典落語の「子ほめ」。
有名な噺で内容をご存じの方も多いかと思うのですが、煩くておっちょこちょい、人の話を半分しか聞かずに騒動を巻き起こす典型的な江戸っ子のお噺です。

タダ酒が飲めると聞きかじり隠居の所へ押しかけると実はタダの酒ではなく「灘の酒」だったり。人は若く言うと喜ぶから45歳の人だったら厄そこそこ(42~3歳)と、50歳だったら…と教わり早合点。褒めて何か奢って貰おうと選んだ相手が40歳の人だったり…とトンチンカン。

とにかく、おっちょこちょいな上に態度が悪い。しかし、こういう人がいないと落語って成り立たないですよね。江戸落語で大活躍の愛すべきキャラクターです。何故、知っている噺なのに大笑いしてしまうのでしょう。それが、落語の”妙”でしょうか。雷太さんの表情の変化も楽しい演目でした。

 

img20150710yose04 さて、つづいては番町寄席初出演の入船亭小辰(いりふねてい こたつ)さん。演目は「金明竹(きんめいちく)」。

 このお噺は、丁度半年前に雷太さんが演じられました。難解な上方言葉の早口で有名な古典落語です。

骨董屋を舞台とした滑稽噺で店の小僧と客のおかしなやり取りや小僧と店主の妻が上方者の難解な言葉に振り回される様に笑わされます。今回小辰さんが演じられた小僧さんですが、随分と間抜けさを際立てていませんでしたか?間抜け過ぎで口も悪い。そこへ店主の奥様が登場するのでついつい期待してしまうのですが、この奥様が更にピンボケで大笑いでした。小辰さんにしてやられた気分になります。難解な上方言葉の見事さとのギャップが楽しいお噺でした。

 

img20150710yose03 今回のトリは、こちらも番町寄席初出演の古今亭 始(ここんてい はじめ)さん。演目は「お菊の皿」。

勿論、怪談「番町皿屋敷」をベースとしたお噺です。会場が一番町ということでプログラムして下さったのかと思います。古今亭 始さん、ありがとうございました。
さてこの噺、前半は少し怖いので怪談としての効能もあるようです^^ 演じられた始さんが、とても色白で女形をされたらさぞかし美しく迫力のあるお菊さんになりそうでした。少し涼しくなりませんでしたか?しかし、後半はドライで現代っ子な登場人物にみなさん大笑い。幽霊もこんなものか!と思えば、夏の夜道も少しは怖くないかも知れませんね。

 

img20150710yose02最後は3人揃ってのトークショーでした。

みなさんが活躍している定期公演のご紹介の後は、会場からお題をいただき大喜利風になぞかけです。左の写真は和やかに見えて実は両サイドの2人に噺を振られてお困り中の始さん。しきりに暑い暑いと扇子をパタパタッ。それがまた可笑しい。

始さんをイジっている2人も頭の中は、真剣だったかも知れません^^
「お菊の皿」よりスリリングでしたが、3人とも見事にまとめて拍手喝采!チョーン!!お開きぃーでした。

 

img20150710yose01次回の「番町寄席」は、9月11日(金)を予定しています。
またのご来場をお待ち申し上げております。