【レポート】 新春!番町寄席

2016年1月8日

 先ずは、台所鬼〆さんの真打ち昇進が決定!!という嬉しいお知らせとともに始まりました。新春から縁起の良い「番町寄席」です。(落語協会 平成28年 春 真打昇進決定

 最近「これが、楽しみでね~」と声を掛けていただく事が本当に増えました。少し、鼻が高くなる今日この頃です。今日も大勢のご来場者をお迎えすることができました。

 ところで出演して下さる方の昇進のお知らせも多いような気がいたしませんか?
縁起の良い方が来て下さるのか…? 縁起の良い館なのか…? ここは、都合の良いように解釈させていただきます^^

 さて、今回は2人会ということで御噺もタップリと聞くことができたました。

先ずは、林家たこ平さんの登場で演目は「やかん」

 所謂「知ったかぶり」のお噺です。一昨年秋に三遊亭らっ好さんが演じたお噺ですが、やはり落語の妙というのでしょうか。随分と違った趣きで楽しめました。出演者は、愚者2016010801(ぐしゃ)こと八五郎とご隠居さんの2人ですが、この2人の声のトーンをとても大きく変えていらっしゃいます。八五郎は何だか本当に愚者だなぁという感じの開けっ広げなしゃべり方。ご隠居さんは、低音で朗々と語るのですが、内容をよく聞くと随分といい加減な事を語っている といった塩梅です。

 愚者呼ばわりされた八五郎が、矢継ぎ早に質問をして隠居を困らせるお噺ですが、今回はご隠居さんが上手。薬缶の名前の由来で「矢が当たってカーン…だから薬缶」と言われ、思わず会場が頷くのを見逃せませんでした。よく考えれば、かなりくだらないのですが…^^

 続きましては、ご案内役の青空遊歩さんの音頭で真打昇進が決まった台所鬼〆さんを「たっぷり」の掛け声でお呼びしました。

2016010802演目は「大工調べ」。 頭は弱いが腕のいい大工の与太郎と如何にも江戸っ子気質な棟梁が長屋の大家と繰り広げるドタバタです。今回の御噺は、番町で大きい仕事が見つかったというところから始まります^^

良い仕事が入ったというのに与太郎の元に大工道具が無い。聞けば、滞納した家賃の形に大家に取り上げられたという。滞納した家賃は一両二分と八百文。ここで全額与太郎に渡せれば良いものを棟梁の懐は少々足りない。一両二分八百のうち一両二分だけありあわせを持たせて道具箱を取りにやらせる。棟梁にしてみれば、八百文位は大した金額では無いし大工道具さえあれば、直ぐに返せる額と気楽に構えていたが、そこが大家には気に食わない。

ましてや、ちょっと頭の弱い与太郎が、裏話迄大家に聞かせるものだから大家はへそを曲げ、棟梁VS大家の激しいバトルが繰り広げられ…

2016010803このバトルがお見事っ!! 棟梁の小気味良い捲し立てがあまりに見事で客席から思わず大拍手!!
喧嘩に拍手というのも妙ですが、息を飲んで成り行きを見てしまいました。そこへスコーンと与太郎のボケが入り、「あぁ、落語だった」と気付かされるという鬼〆さんの術中に気持ち良く嵌った会場でした。

その後は、目出度い鬼〆さんの百面相でした。

 

2016010804最後は、林家たこ平さんが再登場で演目は古典落語の「天狗さばき」。

妻に「どんな夢を見てたんだい」と言って揺り起こされるところから始まり、妻→友人→長屋の大家→奉行所→天狗と相手と場所を変えながらも夢の内容を質問され(何も憶えていない為に)答えられないという悪夢のような御噺です。自分に置き換えるとドキドキハラハラしますが、”落ち”はみなさんお分かりですよね?

みなさんも今夜は、お気を付けて…

◎次回は、3月13日(金)開催で落語をおとどけする予定です。お楽しみに!