3月の番町寄席は、「古今亭今いちのイマイチバン〜今一番やりたいことをやりたい人と〜」と長いタイトルでおおくりしました。
今いちさんの人柄が滲み出た会では無かったかと思います。
開口一番 柳亭信楽(りゅうてい しがらき)で演目は「長短」
開口一番といいますと大概前座さんがつとめるものですが、今回は昨年二つ目に昇進された柳亭信楽さんが登板です。千代田区ご出身という柳亭信楽さんは、出囃子が「かわいいたぬき」でお名前が信楽さんなので推してしるべし…と思いきや、写真の通りのイケメンさんが登場して驚きました。更に、慶応大学卒という高学歴落語家さんでもいらっしゃいます。
演目の「長短」とは、幼馴染の気のみじかい短七さんと、気のながい長さんのお噺です。まるで性格が異なるのに何故か気が合う二人というのは、現代でも見かける気がいたします。この二人を使い分ける際、設楽さんの顔が全くの別人のようになるのが妙で楽しませていただきました。
つづいては、2回目の登場となりますテルミン奏者の宮本渉順さん。
テルミンは、その音色も独特ですが、演奏する姿は実に摩訶不思議な楽器と言わざるえません。一切楽器に触れることなく演奏するのですから手品を見ているようです。電子楽器なのに哀愁を帯びた音色というのも不思議な楽器です。
今回は、「見上げてごらん夜の星を」「星に願いを」の2曲を聞かせていただきました。
これがまた不思議なのですが、丁度去年の3月、この会場で柳家ほたるさんが演じた演目でした。
そう言えば、二人は雰囲気も少し似てる気がしませんか?今年の3月も純情青年の清蔵さんの恋が成就して良かったです。
ヴォーカル:古今亭今いち
テルミン:宮本渉順
シンセサイザー:永谷都
ゲストの永谷都さんは、写真の勉強中という可愛いお嬢さんでした。先輩方の写真を一生懸命撮影している姿が初々しく目を引きました。
ライブは、誰もが知っている民謡でしたので皆さんノリノリで手拍子と合唱のコーナーになりました。
ご来場者から元気をいただきました!