奇数月におおくりしている番町寄席。

5月場所は、東京都心で最高気温27.1℃と今年最も暑い日となった、本日5月10日(金)に開催いたしました。

しかし、いきいきプラザ一番町には、青空を自由に泳ぐ鯉のぼりのように清々しい落語家さんが出演してくれました。

先ず、開口一番で登場は、前座の桂南之助さんで演目は、転失気(てんしき)。

古典落語の一つで”医学用語を理解できていないのに知ったかぶりする人々を面白可笑しく描いた短めの前座噺”とのこと。しかし、肝心の桂南之助さんは、前座とも思えない風格があり、小僧の珍念よりも医者役がピタッと嵌る大物感が漂う落語家さんでした。

念のためwikpediaで調べてみると、「腸内のガス自体を意味する語は「失気」であり、「転失気」は放屁ではなく、腸内でガスが動くことを表す。」だそうです。



ここで、今月の主役の一人桂伸しんさんが登場、演目は半分垢。

関取のおかみさんの大法螺(ほら)と過度な謙遜の対比がとても面白い古典落語でした。

テンポ良くまくし立てる法螺話も極端で大笑いでしたが、力業で謙遜に変えようとするおかみさんに、会場は笑いが止まりませんでした。本日は、とても面白くそして、珍しいお噺が聞けました。

 



つづいて、もう一人の主役 桂竹紋さんの登場、演目は唐茄子屋。

この噺は、演目名で調べると人情噺の方が検索されてきてしまいます。元々上方にあった噺を大正時代に4代目柳家小さんが東京に持ち込んだ「かぼちゃ屋」のことのようです。

桂竹紋さんは、華のある落語家さんで登場すると高座がパッと華やかになるようです。会場をグイグイと噺の中へ引っ張り込んでいく熱量をお持ちです。イケメンなのですが、残念なことに噺が始まると与太郎にしか見えなくなってしまう…(失礼)

 

そして、今日のゲストの神田鶴和さんが、南京玉すだれで会場を更にお祝いムードにしてくれました。

合いの手や大合唱で会場も一段と元気になったようです。

さて、二つ目昇進のお二人には、もう一席づつ演目を用意してくださいました。

桂竹紋さんの演目は、みそ豆、桂伸しんさんは、茄子娘でした。

桂竹紋さんが美味しそうな噺を二席、桂伸しんさんが。色っぽい噺を二席お届けした5月の番町寄席でした。



本日はご来場誠にありがとうございました。

ご案内は、安定の美声と名調子青空遊歩さんでおおくりしました。