【レポート】11月番町寄席「講談の会Ⅲ」
11月の「番町寄席」ご来場いただきまして誠にありがとうございました。
今回は、田辺一門から真打の田辺凌鶴さん、二つ目の田辺いちかさん、番町寄席お馴染み田辺凌天さんをお招きしての講談の会をお届けしました。
サプライズゲストに大道芸の源吾朗さん、ご案内は、安定の美声 青空遊歩さんという豪華な顔ぶれでした。
先ずは、開口一番 前座の田辺凌天さんで演目は「安宅郷右衛門」。
道場での賭け試合がテーマの一席でした。豪放磊落なイメージの郷右衛門ですが、元気溌剌で可愛い笑顔の凌天さんが語れば、まるで赤胴鈴之助(古い?)のように可愛い少年剣士に見えました。
そして、つづいては美形の田辺いちかさんが登場、演目は「出世浄瑠璃」。
いちかさんの畳みかけるような噺っぷりが小気味よい一席でした。いちかさん、上手い!!会場が噺に引き込まれていくのが手に取るように分かる高座でした。
ここでゲストの源吾朗さんが登場です。演目は「がまの油売り口上」。
源吾朗さんの話芸は、師匠のケーシー高峰さんを彷彿とさせるような不思議な味わいがあります。何とも怪しい魅力にあふれた大道芸ですが、海外進出されているだけありスマートなスタイルを確立されているようです。
そして、真打登場!田辺凌鶴さんで演目は「徂徠豆腐(そらいどうふ)」
学者さんのような佇まいの凌鶴さんが、語るとまるで本人(荻生徂徠 おぎゅうそらい)のように見えてくるのが不思議です。凌鶴さんのご自宅も本に埋もれているに違いない!と確信させられた一席でした。最後は、ホロリとさせられた人情噺でした。
講談の会Ⅲ、如何でしたか?
次回は、1月10日(金)の開催となります。
年明けも番町寄席をご贔屓にお願い申し上げます^^