地域交流事業として1コイン(500円)で音楽鑑賞の機会をお届けしている「いきいきコンサート」

寒風吹きすさぶ一日でしたが、多くのご来場者で満席となったカスケードホール。
ご来場誠にありがとうございました。
いきいきコンサート「カンツォーネの夕べ」をお楽しみいただけたでしょうか。
当ホールでは、区のご指導によりコロナ対策として入場人数を110名に限定しており、期せずしてプレミアムなチケットになってしまいました。
お問合せも多く、ご来場いただけなかったみなさまには深くお詫びを申し上げます。
今回は、テノール歌手の志田氏と安保氏に加えてバリトン歌手の藤岡氏3名がご参加下さり更に深みのある音楽をお届けできたようです。そして、ピアニスト経種氏が美しい花を添えて下さいました。
今回もウイットに富んだ楽しい解説で日本人にはあまり馴染みのないカンツォーネが身近に感じられるアットホームなコンサートとなりました。
今回ご出演下さったみなさまの歌声は、近く2023年2月26日(日)共立講堂でも聞くことが出来るそうですのでご紹介いたします。








プログラム
青文字は歌手のみなさまの解説を元にしたメモです。ご参考まで
第1部
夢(トスティ)志田雄啓
(トスティ初期の傑作)夢のなかでの恋人との愛のやりとりを歌う。
セレナータ(トスティ)安保克則
(トスティア 1888年)夜の浜辺で片思いの女性に向けて愛をささやく。
バラ(トスティ)志田雄啓
(1885年)贈ったバラが枯れている。そのバラに例えたロマンチックな男女の会話
最後の歌(トスティ)安保克則
(1905年)別の男性の元へ明日嫁ぐ元カノの窓辺で昔歌った歌を情熱的に歌う
禁じられた音楽(ガスタルドン)藤岡弦太
(1881年)バルコニーの下から聞こえるラブソングに胸がドキドキ…
勿忘草(ディ・クルティス)安保克則
愛する人をツバメに例え、去っても愛し続けるという切ない歌。
1935年のイタリア映画「忘れな草」における主題歌として用いられたそうです。
アマポーラ(ラカジェ)志田雄啓
(1924年)アマポーラはスペイン語でヒナゲシの意。ヒナゲシの花を愛しい人に見立てたラブソング。志田氏によると「可愛過ぎるよアマポーラ💓」…だそうです😊
闘牛士の歌(ビゼー)藤岡弦太
(1875年)フランス語のオペラ「カルメン」の「闘牛士の歌(諸君らの乾杯を喜んで受けよう)」
第2部
首の差で(ガルデル)藤岡弦太
(1935年)「競馬で首ひとつの差でレースに負けてしまった」というようなニュアンスで
一人の女をめぐる恋のさや当てに敗れた男の無念の気持ちが歌われています
グラナダ(ラーラ)安保克則
(1932年)アルハンブラ宮殿で有名なグラナダ。夢に憧れる土地グラナダを愛する女性として擬人化して表現される「グラナダ」。愛する女性に熱く語り掛ける男たちの歌。
ヴォラーレ(モドゥーニョ)藤岡弦太
(1958年)ヴォラーレ(volare)は、「飛ぶ」を意味するイタリア語の動詞。
南イタリアを象徴する青い空。夢の中で青空を飛んだ爽快で幸せな気持ちが歌われている。
泣かないお前(ディ・クルティス)志田雄啓
(1915年)「好きなのに何故君はつれないの?」
今夜の山の美しさ、静けさを比喩にやるせない切なさを歌う。
カタリカタリ(カルディロ)安保克則
(1911年)カタリの冷たい言葉が 恋の終わりを告げた。
女性に捨てられた男性の深い悲しみを切々と歌い込む悲哀の歌。
帰れソレントへ(ディ・クルティス)藤岡弦太
イタリアのソレントに捧げられた代表的なナポリ民謡
彼女に告げて(ファルボ/真島圭)志田雄啓
(1930年頃)タイトルからすると他力本願で内気な男性の歌のようですが、なかなか積極的なラブソング
オ・ソーレ・ミーオ(ディ・カプア)全員
ありがとうございました!